追記:2020/7/18 0:00 記事のタイトルを「素組みレビュー」から「レビュー」に変更しました。
MG FAZZ Ver.Ka です。
発売日に近所のおもちゃ屋さんで無事購入できました。
想定はしていたものの、やっぱり箱がでかい!縦×横はMG サザビー Ver.Ka の箱とほぼ同じ。高さはMG サザビー Ver.Ka の箱を上回ります。
ふたを開けると、ランナーがビッシリ…。なんと箱の中に仕切りが入っています。※撮影は、パーツリストとランナーの付き合わせの後、箱に戻した状態で行いました。
組立説明書は表紙を含め36ページ。
ランナー枚数43枚。ただしZZガンダム Ver.Kaのランナーを流用しているためか、余剰パーツも多くなっています。パーツリストで数えて、使用するパーツ数は567個です。
追記:2020/7/18 0:00 パーツリストで数えて、余剰パーツ数は220個でした。ほぼ全てが余剰パーツになるランナーもあります。
素体となる強化型ZZガンダムのグレーのランナーは、タ◯ヤ模型のミリタリーモデルのような色合いです。
組立説明書で「予備」とされているパーツを使用すれば、コア・ファイターを2機作ることができます。
水転写デカールは182番まで付番。
上半身組立途中です。装甲のグレーの成型色がミリタリーテイストで新鮮です。
ランナー枚数が非常に多いので、取りかかる工程で使用するランナーを、あらかじめ手元に出しておくと良さそうです。
素体の上半身組立完了です。Ver.Kaお約束の胸部の4本ツノはありません。ZZガンダム Ver.Kaではエクストラフィニッシュ加工だった胸部ダクトのパーツはダークグレー一色です。
胸部増加装甲組立途中です。ミサイルはパーツ分割されており、このパネル一枚が7パーツで構成されています。
ミサイル・ハッチになるM1①とM1②パーツは、ヒンジのそばにゲートがあります。ゲートと一緒に削ってしまわないよう注意願います。
装甲の裏側もモールドが彫り込まれており、スミ入れが大変です。
センサーはホイルシールを使用。M1⑤とM1⑥が正位置にハマっていないとハッチが閉まらないので、注意願います。
胸部と頭部組立完了です。
ツインアイとクマドリ部分は、別パーツ化されています。
増加装甲を外した素体です。
胸部ミサイル・ランチャー開閉状態です。
頭部メガ粒子砲は、ダミーという設定で、砲口のパーツはダークグレーで成型されています。
こちらは過去作のZZガンダム Ver.Kaです。かなり印象が異なります。
真横から。肩フレームを引き出して増加装甲を取り付けます。
両腕組立途中です。
ここから×(かける)2の工程が続きます。素体の装甲のスキマからダークグレーのフレームがのぞく超絶パーツ精度です。
素体の上腕を増加装甲で挟み込んで取り付けます。
こちらも増加装甲の裏側にモールドが彫り込まれています。
肩アーマーが腕の可動に干渉しないように連動する構造になっています。
肩アーマーは、ZZガンダム Ver.Kaでエクストラフィニッシュ加工だったフレームのパーツがダークグレー一色になっています。
右腕組立完了です。親指のみ可動で、他は差し替える方式です。
左手も親指のみ可動で、他は差し替える方式です。
両腕取り付け終了です。しっかり取り付けられているか、胸部増加装甲を外して確認しました。
左腕ミサイル・ランチャー開閉状態です。ミサイルがフレームと別パーツになっており、ディテールが細かいです。
肩部増加装甲×2です。装甲の裏側にトラス状のモールドが掘り込まれています。
肩部増加装甲×2組立途中です。ディテールを引き立てるためにもスミ入れを強くオススメします。
胸部ミサイル・ランチャー開閉状態です。
ミサイルが別パーツになっているので、塗装することなくリアルな仕上がりを味わえます。
肩部増加装甲×2組立完了です。
肩部増加装甲を装備。
右腕の増加装甲より左腕の増加装甲の方が大きいことに今ごろ気付きました。
脚部×2 フレーム組立途中です。足裏にもしっかりモールドが彫り込まれています。
装甲を取り付け。つま先部分はパチンと音がするまでハメ込みます。
足首×2 組立完了です。白・青・グレーのコントラストが映えます。
脚部フレーム×2 組立途中です。アポジモーターは露出状態と収納状態がしっかりロックできます。
後ろ側の装甲を取り付け。装甲がスライドするギミックがあります。ZZガンダムVer.Kaと強化型ZZガンダムVer.Kaのランナーが流用されているため、同じ記号のランナーでもライトグレーとホワイトの色違いがあるので、説明書をよく読みましょう。
脚部フレーム×2組立途中です。ランディング・ギアのギミックもZZガンダムVer.Kaから引き継がれています。
膝から下のフレーム組立完了です。あたかもモビルスーツを建造しているかのような気分に浸れます。
脚部大型スラスター×2です。
膝下のフレームではなく、膝上のフレームに一体化されています。膝の二重関節にはポリキャップが使用されています。
右脚です。膝下のフレームに膝上のフレームを接続しました。前側のスラスター・カバーは外側がホワイト、内側はライトグレーで色分けされています。
足首の方から膝上フレームを差し込むようにすると、取り付けしやすいように感じます。
右脚組立途中です。膝下の外側の装甲がハマりにくく、力一杯押し込んだら、一部白化してしまいました。注意願います。内側は難なくハマりました。
右脚の増加装甲組立途中です。マルイチモールドは、裏打ちのフレームパーツで色分けされています。
裏側にモールドがびっしり彫り込まれています。リアルタッチマーカーぼかしペンを追加で買いに行かなければならなくなりました(汗)
右脚の増加装甲です。まだ内側の装甲の裏側にあるモールドにスミ入れできていません。
右脚組立完了、左脚組立途中です。
ZZガンダム Ver.Kaで何のためにあるのか謎だったパーツは、増加装甲の取付ステーでした。
増加装甲を装備。一気にゴツくなりました。右脚だけで通常のHGやRGよりも重く感じます。
左脚の組立が完了したところで、増加装甲の有無を見比べます。ボリュームの違いが伝わるでしょうか。
腰部組立途中です。意外と部品数点数が多く時間がかかります。
腰部に両脚を取り付け。これだけで普通のMG1体分ぐらいの重量がありそうです。ハイパー・メガ・カノンの重量を支えるためでしょうか。
リアスカートでZZガンダム Ver.Kaにあった、変形の際に必要なバックパックの可動範囲を制限する構造のようです。
サイドアーマー(右側)を取り付け。増加装甲はパチンとハメ込む方式なので、繰り返し付け外しするとグスグスになるかもしれません。
サイドアーマー(左側)を取り付け。水転写デカールを貼るときに無事増加装甲を外せるか少し不安です。
フロントスカートに増加装甲を取り付け。ZZガンダム Ver.Kaでランディング・ギアだったパーツは、増加装甲の取付ステーになっています。
エネルギーチューブがツヤッツヤです。軟質素材と異なり曲がりませんが、ゲートをカットした際に粘りがある素材です。
エネルギーチューブ後端をリアスカートに取り付けることで、増加装甲がしっかりと固定されます。
コア・ブロックに増加装甲をかぶせる際に、姿勢制御バーニアの角がこすれて白化してしまいました。ご注意ください。
組立説明書で「予備」とされているパーツを使用して、コア・ファイターを2機作りました。こちらはディスプレイ用です。
ちなみに過去作のZZガンダム Ver.Kaのコア・ファイターです。カラーリングの違いが分かると思います。
いよいよ合体です。バックパックを取り付けるステーと腰部フレームの背中部分を後ろに倒します。
増加装甲を取り付けたコア・ブロックを合体。
コックピット周りの装甲を前側に広げてから上半身を合体。装甲を元の位置に戻します。
腰部フレームで上半身のフレームを固定します。
バックパックを取り付けるステーを背中に接続します。
大きいです。バックパック無しでも十分重いです。完成後にアクション・ベース1が重みに耐えられるのか不安になるレベルです。
上手く撮れていませんが、Ver.Kaは、斜め上から見ると、さらにカッコよく見えます。
ダブル・ビーム・ライフル組立完了です。銃身の太さは、ZZガンダム Ver.Kaの2倍ぐらいあります。
コア・トップの状態でのキャノピーはZZガンダム Ver.Kaそのままです。ダークグレーのパーツも2色で色分けされています。
右腕に装備。肩や腕に干渉しないよう前腕にロール可動が採用されています。いわゆるガワラ曲げ(大河原邦男 先生デザイン参照)ができます。正しいかどうか分かりませんが、ご参考までに。
①腕の組立が完了した状態。
②肘関節周りを外側に90度ロール。
③肘から先だけを内側に90度ロール。
④肘を曲げるとガワラ曲げ。
⑤ダブル・ビーム・ライフルを装備。
カトキ・デザインでガワラ曲げができるって不思議な感じです。
ハイパー・メガ・カノン組立途中です。スケール感が伝わるでしょうか。本体より武器の方がはるかに大きく、重量もあります。
パーツの基本構成はモナカ構造ですが、合わせ目には段落ちモールドが施されている徹底ぶりです。黄色い部分はパーツ分割で色分けされています。
ハイパー・メガ・カノン組立完了です。いよいよバックパックの工程に入ります。
バックパックのミサイル・ランチャーです。ミサイルがパーツ分割されているので、ディテールが細かいです。フタのパーツがハマりにくく、接続部分が若干白化してしまいました。
ハイパー・ビーム・サーベル(ビーム・カノン)組立完了、バックパック組立途中です。ビーム・サーベルはZZガンダム Ver.Kaの1.5倍くらい延長されています。バックパックのメインスラスターは、下側はグリグリ向きを変えられますが、上側は向きを変えると外れてしまいました。
バックパック組立完了です。ハイパー・ビーム・サーベル(ビーム・カノン)取り付け基部のC30パーツを押し込むには、指が痛くなるほど力が必要ですので、ご注意ください。
ビーム・カノンはハの字に開くことができます。
バックパックを本体に取り付けます。左右のバックパックのハメ込みが固いので、ステーを背中から外してから取り付けました。
ミサイル・ランチャーの装備がまだですが、重量がさらに増しました。重量バランスが絶妙で、しっかり自立できます。
胸部ミサイル・ランチャー射出状態です。いよいよ残すところハイパー・メガ・カノンのケーブルのみです。しかし、リボンケーブルをおおうH2②パーツは、×28個もあります。
組立説明書にはリボンケーブルの長さに余裕がある旨記載されていますが、完成写真のようにハイパー・メガ・カノンから本体に取り回すと全く余裕がありませんでした。
バックパック(左)にミサイル・ランチャーを取り付け。右肩の増加装甲から縦長の装甲を外しておきます。
ダブル・ビーム・ライフルを装備。この状態では自立に何の問題もありません。
ちなみに過去作のZZガンダム Ver.Kaです。全く印象が異なります。
ハイパー・メガ・カノンを装備。アンテナを折らないように、顔を左に向けてから装備しました。本体よりも大きい得物をかついでも自立できています。
両肘をガワラ曲げにして全弾発射。ハイパー・メガ・カノンのケーブルもポロリしません。
組立工程はここまでです。フル装備で自立できたことに驚きました。パーツのポロリもありませんでした。増加装甲があってもスタイリッシュに造形されています。センチネルを知らない当方でもZZガンダム Ver.Kaからの系譜が感じられ、楽しめるキットです。
ここからVer.Kaの醍醐味である水転写デカールを貼り付けていきます。
おおむね①武器②コア・ファイター③素体④増加装甲の順に貼り付けていきます。なお、コア・ファイター用のデカールは1機分のみで、コア・ブロックには貼付しない仕様です。
デカール貼付のため増加装甲を外したので、一覧を撮影しました。
コア・ファイターのデカール貼付終了です。
ダブル・ビーム・ライフルのデカール貼付終了です。作業中にデカールがはがれたり破れたりしないように少しずつ乾かしながら貼付しています。
ハイパー・メガ・カノンのデカール貼付終了です。「PG」のロゴにパーツの丸い凹みが差し掛かっているので、デカール軟化剤は必須アイテムです。
こちら側を先に貼り付け、完全に乾かしてから反対側を貼り付けました。
バックパックのミサイル・ランチャー貼付終了です。
素体へのデカール貼付は、コア・ブロックを外した状態で行っています。
まだ全体の半分も終わっていないのに、貼付枚数は147枚に達しました。
素体の下半身のデカール貼付完了です。大型のバックパックもデカールを貼ると引き締まって見えます。Ver.Kaの水転写デカールはデザイン、品質ともに秀逸ですのでオススメです。
素体の上半身デカール貼付途中です。貼り付ける位置が隣り合うと、先に貼ったデカールがはがれてしまうので、少しずつ貼り付けていきます。
素体のデカール貼付終了です。ここまでの貼付枚数が197枚に達しました。通常のVer.Ka1体分並みの枚数です。
デカールを貼ると、さらに情報密度が上がり、達成感を味わえます。
増加装甲にデカールを貼り付けていきます。白い装甲に赤いコーションマークが映えます。
貼り付ける位置が隣り合わないよう少しずつ貼り付けていきます。
胸部、サイドアーマー、左腕の増加装甲のデカール貼付終了です。肝である機体番号の貼付には細心の注意をはらいました。
右腕、右脚の増加装甲のデカール貼付途中です。脚の「ZZ」のエンブレムが象徴的です。
右脚の増加装甲のデカール貼付終了です。一部デカールの端がパーツの角にかかるものがあるので、デカール軟化剤は必須です。
左脚の増加装甲のデカール貼付途中です。右脚と比べるとデカールによる情報量の違いが分かると思います。
両脚の増加装甲のデカール貼付完了です。完全に乾燥するのを待ってから素体に取り付けます。
まずは素体から。ZZガンダム Ver.Ka変形時に主翼となるシールドが無くなったことで、よりスタイリッシュな印象になりました。
ディスプレイにはアクションベース1を使用しました。
バックパックのミサイル・ランチャー発射形態です。
増加装甲が着脱可能になったことで、素体の状態でも楽しめます。
デカール貼付後の増加装甲の一覧です。
増加装甲を取り付け。絶妙にフィットしていて着ぶくれ感はありません。右肩のスプレー・ミサイル・ランチャーは外したままです。
肘関節は増加装甲の青いパーツが干渉するので素体の時よりガワラ曲げが制限されます。
後ろからの見た目は、武装を取り付ける前なので、あまり変化がありません。
胸部と左腕のミサイル・ランチャー開閉状態です。ミサイルが別パーツ化されているので、スミ入れのみでカッコいい仕上がりになります。
ダブル・ビーム・ライフルとハイパー・メガ・カノンを装備。得物の重みで上体が右に傾いてしまいました。組立終了直後、こんなに傾いてたっけと思うくらい傾きます。
横から見ると、こんな感じです。
後ろからミサイル・ランチャー開閉状態です。
斜め上から。Ver.Kaは斜め上から見ると、よりカッコよく見えると思います。
上半身アップで。
得物の重量が右に偏るせいか、バランスがデリケートになっているように感じます。ポーズを決めようとすると、ハイパー・メガ・カノンのケーブルが外れ、それを直そうとして、フロントスカートの増加装甲まで外すはめになる悪循環に陥ってしまいました。
カッティングマット上でポージングするのと、アクションベース上でポージングするのとで足下の滑りやすさの違いもあるかもしれません。
動かして遊ぶよりも、ドッシリとした重量感ある構えを鑑賞して楽しむキットかなと思います。
アクションベース1だと脚と支柱が干渉し、高さも丁度良い位置にキマらず不安定なので、アクションベース4を購入。特に苦労することなくディスプレイできました。FAZZ Ver.Kaにはアクションベース4を強く推奨します。
ダブル・ビーム・ライフルとハイパー・メガ・カノンの装備重量で身体が右に傾くので、武器用ジョイントパーツで右腕を補助しました。支柱はリアスカートと干渉しないよう前側で支えています。
追記:2020/7/9 16:00 左肩の増加装甲の位置を修正した写真を最後に掲載しました。
追記:2020/8/3 18:30 アングルを変えた写真を追加しました。
当方の製作法は、月刊ホビージャパン 2017年9月号「今さら聞けないガンプラ製作法講座」に倣っています。
スミ入れには、GSiクレオスのリアルタッチマーカーを愛用しています。
白のパーツ:リアルタッチグレー1
グレーのパーツ:リアルタッチグレー2
黒いパーツ:リアルタッチグレー3
黄色のパーツ:リアルタッチオレンジ1
青色のパーツ:リアルタッチブルー1